特別連載「フュージョンエネルギーに備えよ」電気新聞 週間アクセス数 👑第1位👑
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以下の目次をクリックして、「フュージョンエネルギーに備えよ」各回の記事にジャンプできます
— 目次 —
第1回 太陽の力を地上で…核融合反応とは?第2回 今、歴史の変革点
第3回 原子核同士を近づけろ、核力の領域まで
第4回 磁場閉じ込め方式 と レーザー方式(上)
第5回 磁場閉じ込め方式 と レーザー方式(下)
第6回 トカマク型に見る核融合の歴史と、その変革
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第1回 太陽の力を地上で…核融合反応とは?
▼第1回 ここから▼燃料1グラムが石油8トン分に…質量欠損が生む莫大な力 発電に革新なるか
「核融合発電」という発電技術をご存じだろうか。核融合反応という、原子核同士が衝突して異なる原子核が作られる反応が起きる際に生じる、莫大(ばくだい)なエネルギーを利用して発電する技術である。現在はまだ実現に至っていない。しかし、まさに今、この技術に対する新規企業の参入・研究開発・投資、そして政策強化に向けた動きが、先進国を中心に加速している。まるで、世界で大きなうねりが起きているように。
◆ 核融合とは何か
この核融合とは、一体何なのか。わかりやすく言えば、太陽の中心部で起きている現象だが、そもそも太陽自体のことを知る人も多くないかもしれない。莫大なエネルギーを生み出し続ける太陽は、質量(重さ)の約73%が水素、約25%がヘリウムでできている。また、気体は高い温度になるとプラズマ状態(原子構造内の電子が飛び出し、マイナスの電荷を持つ電子とプラスの電荷を持つ陽イオンに分かれ、飛び回る状態)となる。蛍光灯やネオン管はプラズマの原理を利用して光を発しているが、太陽もまた巨大なプラズマのようなものである。
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