理系大学生の就職活動は何から始めると良い?…人生の「軸」を整理しよう
この記事では、就職活動を始める理系大学生・大学院生が、就職活動の序盤にやるべきことについて紹介します。
理系大学生は研究室での活動などがあるので忙しく、就職活動になかなかやる気が出ないという方も多いと思います。
しかし、就職活動のタイミングまで来ると、学校の成績よりも就職先確保の方が大事です。周りの「やる気出ないわ〜」という雰囲気に流されず、その会社と生涯を遂げるかもしれないと思って身を入れてください。
この記事では、理系学生向けに就職活動のいろはのうち、本格的に就職活動を始める前にやっておくといいことを解説します。できれば、12月までにこの記事のことを、間に合わなければ、2月3月の大学春休み期間を使ってやるべきことについて解説をします。
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学生のうちにアルバイトは経験しておこう
就職活動の前に、まだ時間がある方。そして、アルバイトを経験したことがない方。まず短期でもいいので、アルバイトを経験しておきましょう。できれば接客業がいいです。
理系学生は、自分たちの就く仕事を、プログラムをモクモクと書くとか製品の設計・シミュレーションをやるとか考えている方が多いと思います(私もそうでした)。が、それだけで済む仕事はほとんどありません。
必ず、お客様でも取引先でも、外部の方に対して接客や交渉することがあります。そしてその対応が、交渉の成否や人脈形成を左右します。
そのため、バイトを試しにでもやってみるなら、飲食でもその他でもいいのですが、接客を伴う仕事を経験してみましょう。
学校推薦の取得が必要ないか、友達や先輩に聞こう
大手企業に就職しようとするとき、学校の専門コースの中で、推薦枠を保有している場合があります。
実は、この推薦枠を取得していることが、その企業の就職試験を受験するための「手形」だったりすることがあります。逆を言えば、推薦枠が学校にあるのに取得していない場合、その企業を受験できないか、もしくはできても落ちる可能性が高いです。
推薦枠の取得方法は、希望者の成績か、あるいはその他の基準によるかは、学校によって異なるので、先生・先輩方から情報を得るようにしてください。
複数の就活サイトに登録する
ここから、実際の就職活動のステップに入ります。まずは、就活サイトに色々と登録してみましょう。1つのサイトだけではなく、3つは登録しておきましょう。
複数のサイトに登録するのは、就活サイトによって、応募できる企業が異なるためです。そこで、複数登録することにより、就活が終わったあとで「こんな企業知らなかった」となることを防ぎます。
登録就活サイトのうち、1つ2つは大手のマイナビやリクナビ、dudaといった、就職・転職でよく名前を聞く会社を登録しましょう。もう1つ2つは、理系の業種に特化した就活サイトや、あまり名前を聞かないけれども大手とは異なるサービスを提供する就活サイトに登録してみましょう。
就活サイトで、色々な企業を見てみる
まず、世の中にどんな企業があるのか、就活サイトの検索機能などを使って調べます。そして、その企業の採用情報を見てみましょう。まず、どんな職種・部署・業務を担当する人を募集しているかをチェックします。給与・就業場所・勤務時間・福利厚生など、気になる企業の就業情報をチェックしていきましょう。
さらに、その気になる会社のホームページにも飛んで、事業内容などをざっと見てみましょう。
この時点ではこの「会社の採用試験に申し込むべきか」まで考える必要はありません。ザーッといろんな会社を見て、世の中には自分の知らない会社がこんなにもあるんだ、ということを知ればいいです。
この後から、いわゆる「自己分析」も考え始めます。
就活イベントも活用する
就職活動が本格化する前、就活イベントが様々な場所で開催されます。そういった会場に行くと、「世の中には自分の知らない会社がこんなにもあるんだ」ということをさらに実感できます。
また、インターネットだけでは様々な企業の情報を集めるのは大変です。何より、ずっとパソコンとにらめっこして、会社の紹介記事を「読み続ける」のが大変でしょう。
就活イベントに行けば、会社の展示を「見て」、説明を「聞いて」、情報収集ができます。すべての企業を見る必要はありませんが、自分の目に留まった企業の説明は聞いておきましょう。
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★核融合の企業を探すなら、次の記事を
なお、核融合関係の企業については、以下の記事で紹介しています。核融合に関連する仕事に興味がある方は、読んでみてください。
自分の人生の「軸」を考える(重要)
さて、ここからが就活序盤の重要なポイントです。就職活動を始め出して、企業の情報も収集し出したこの時点で、自分の人生の「軸」を考えてみましょう。
人生の「軸」とは、一言で言うと「どんな人生を送りたいか」ということ。もう少し言うと、自分の人生の中で、1番大切なことは何か、2番目・3番目は何かということを整理するのです。整理することで、自分がどんな人生を歩むべきかという「軸」が定まっていきます。そして、その「軸(大切なことの順位付け)」を基に、これからの人生において大部分の時間を費やすことになる「仕事」にどのような条件を求めるかを考えるのです。
例えば、ご両親や実家の側で過ごしたいと思っている場合、「勤務地」が1番重要になるかもしれません。
また、「自分が大学で学んだ・研究したことを、仕事でもやりたい」と考えている場合。「業種」が、一番ご自身にとって大切なことになるでしょう。
あるいは、仕事ででかい成果を上げたいということであれば、業種よりも会社の規模、すなわち「大手」にこだわる。また、稼ぐことが重要であれば、仕事内容を問わず「給与」の高い企業を優先することになるでしょう。
このように、人生の「軸」を整理し認識することで、自分が採用試験を受けるべき企業が見えてくるのです。
友達や家族と情報交換する
人生の軸を考えるとき、あるいは就職したい企業を考えるとき、友達や家族と積極的に情報交換をしましょう。
自分で調べた情報で、特に人生や社会人生活に関係することは、ご家族の方が既によく知っていることもあります。ご家族の学歴などに関係なく、生きてきた年月が長い方の方が当然経験量が多く、自分の知らないことまで既に経験している可能性があります。
また、友達の就職に関する考え方の話を聞くと、自分では考えたことがなかった新しいものの見方・考え方に気付かされることもあります。
Webページからの情報収集や、エントリーシート・履歴書作成など、パソコンやペンを手にする時間を長く取らなければいけない就職活動にあって、耳から得られる情報は貴重です。
有名な企業に挑戦は考えてみる
有名企業・大手企業は、採用試験の倍率が非常に高く、また就職後の仕事内容もハイレベルになります。(給与も、それなりに大きな額になるのですが。)そのため、大手志向の方以外はあまり大手の採用試験にチャレンジしたくないかもしれません。
ですが、今後のキャリアを考えると、新卒の就職活動で大手会社に合格できた場合はとても有利です。なぜなら、転職時にキャリアダウン(大手⇒中小企業)は比較的楽ですが、キャリアアップ(中小企業⇒大手)は大変になるためです。
そのため、中小企業志望の方でも、大手企業の採用試験にチャレンジしてみるといいでしょう。
理系就活序盤戦 終わりに
就活の序盤でやっておくべきことは、人生の「軸」の確認を中心に、まずはここまでです。
ここまでのことについて、やることが多いと思うか少ないと思うかは、個人差があるかと思います。ですが、いずれにせよ、自分の人生の「軸」に沿った就職活動にしていくためには、「軸を自分で確認する」ことから始めなければいけません。
そのため、モチベーションをなんとか維持して、この記事にある就活序盤でやるべきことを進めるようにしましょう。
◆理系大学生の就職活動の始め方(序盤) まとめ◆
- 学生のうちにアルバイトは経験しておく
- 複数の就活サイトに登録
- 就活サイト・イベントで、色々な企業をざっと見てみる
- ★★★自分の人生の「軸」を考える(重要)★★★
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