<理系就活>メーカーの職種別業務(設計・製造・品証とは)

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先に 核融合Q&A-1~5 までを読んで頂くと、記事の理解が早まるのでオススメです

メーカーの職種別業務(設計・製造・品証)を理解し、理系就活のライバルに差をつけよう

この記事では、就活前の理系学生のうちに知っておきたい、メーカー会社の職種別業務(設計・製造・品質保証)について紹介します。

理系の方であれば、メーカーに入社してものづくりに携わりたいと思う方が多いでしょう。しかし、ものづくりをメーカーでと言っても、どのような部署でどんな仕事をすることになるか、就活前に知らない学生の方も多いかと思います。

内定・就職してから、「こんな仕事を希望したはずじゃなかった」と数年間悩まないためにも。そして、採用面接で的を この記事を読んで、メーカー会社の職種別業務(設計・製造・品質保証)について知っておきましょう。

目次

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大手メーカーでの製品製作と業務の流れ

まず、メーカー内(特に大手企業)で、製品の製作と業務がどのように流れるかを知りましょう。基本的には、営業から、設計→製造→品質保証というように製品が流れ、完成した製品が顧客の下へ届きます。

この記事では、重電機器関係に多く見られる一品物(特注品)や大型製品に関する製作プロセスの流れを解説します。

大手メーカーでの製品製作(一品物)と業務の流れ

営業 ➤ 設計 ➤ 製造 ➤ 品質保証   (➤ 出荷)

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営業の仕事

メーカーの営業の仕事

営業の仕事は、一品物や大型製品に関する製品製作の場合、お客さんが作って欲しいという製品の情報を、窓口となって聞き出すこと。そして、製作契約の「仕様」を固め、その金額についてお客さんと合意します。

契約が始まった後も、お客さんとのお金のやり取りは、営業が窓口となります。

「窓口(窓口担当)」とは?

お客さんと製作契約の話が持ち上がると、主にメールや電話で、契約内容に関する情報のやり取りをします。

このとき、この契約に関わる様々な方が自分たちの好きなように情報をやり取りしてしまうと、どこかで情報伝達漏れなどが起こって、情報が行き届かなくなります。その結果、契約不履行や言った・言わない問題が発生します。

そういった問題を防ぐためにも、「この件に関する連絡は必ずこの人を経由させること」というルールを決めておくのが一般的です。それが、窓口担当の方です。

営業は理系卒の仕事?

営業は、大卒理系というより文系の方寄りの仕事です。しかし最近では、「技術営業」という仕事も一般的になっていますので、理系の方が就くこともできます。

ここで営業の仕事を紹介したのは、製品製作の仕事がまずどこからスタートしているかを知ってもらうためです。

また、営業の方から技術部署の方に、「お客さんへの技術的な説明」を依頼されることもあります。技術系の方の説明の上手下手で、製品製作の仕事が入ってくるかどうかが動く場合もあるのです。

設計

メーカーの設計の仕事

契約が決まると、その契約の仕様書が設計部署に回ってきます。設計部隊の仕事は、その契約書内容を読み取り、納期までの工程に落とし込むところからスタートします。

実は、設計部隊の仕事は、ただ図面を製作したり3Dモデルを作って強度シミュレーションしたりすることではありません。大量生産品の場合は、そういった仕事の割合が少し増えるかもしれません。ですが一品物・大型製品の場合は、そういった仕事よりも、「製品構造の技術的な検討」「社内外様々な部署・下請会社と調整」などが業務の大半となります。これらについて解説します。

製品全体の構造決定

設計

お客様からの受注品の仕様がどのくらい細かいかは、お客様によって異なるでしょう。そのため、既製品を転用できる場合もありますが、イチから受注品の図面を書き起こすこともあります。

製品の構造は、様々な境界条件によって決まっていきます。

材料の決定:

材料によって、強度・長期間の使用(疲労強度)、腐食環境に対する耐性などが変わってきます。また、プロジェクト管理の観点からは、コストであったり調達に係る期間を考えて材料を選定しなければなりません。

設計(構造)の決定:

設計の決定

お客様の希望する出力に合わせた大きさや、お客様の所有設備との接続部などを考え、設計を決めます。

これまでにない革新的な設計を思いつくことができれば、大幅なコスト削減・納期短縮・高寿命化などの良い効果に結びつくかもしれません。顧客の要求を満足しつつ、いかに余裕を持った設計にできるかは、設計部隊の方による腕の見せ所です。

「造り方」の決定

受注品の設計が決まったら、その製作手順を誰が考えると思いますか?当然、自分たちで考えなければなりません。

素晴らしい製品の図面を描けたとしても、造れないものであれば意味がありません。(設計のやり直し。)そのため、製品設計は「造り方」も考えながら行われます。

現場の作業員一人一人に何をやってもらって‥という細かい作業要領を考えるのは製造部隊の仕事です。しかしそれでも、どのように作業していけばその設計中の製品を造ることができるのか、といった「大まかな流れ」は設計の方が決めて、製造部隊に製品図面を渡さなければいけません。

つまり、設計の方であっても、製作プロセスのイメージが描けなければいけないのです。

すると当然、機械やクレーン・工具・治具・溶接など、現場の知識も必要になります。設計検討する上で、現場を見に行って現場がどのように回っているのかを知っておくことが重要になります。

外注先の管理

外注先の決定

製品を造るのに必要なすべてのパーツ・工程を自社だけでできるわけではありません。どの工程は自社工場でできて、どの部品は他社に外注するかなどを考えなければいけません。

外注する場合は、外注した会社が問題なく作業を進めているか、工程管理が必要です。定期的に連絡を取り合い、仕様書にないことは打合せで方針を決定。追加作業を依頼する場合は、金額の交渉も。

自分たちが作業を工程通り進めても、外注先が遅れてしまっては全体工程が遅れることになり、契約不履行・お客さんに迷惑をかけてしまいます。その会社を外注先に選んだ自分たちの責任と言われてしまうので、外注先に対する理解「安くて質の高い会社」を知っておくことは、とても重要です。

プロジェクト工程全体の管理

外注先の管理も、自社工程の管理も含めて、受注した製品の工程全体を管理するのは設計部隊の仕事になる場合があります。

設計が決まると、外注・自社の製造部門など様々なところに作業・仕事を展開し、それらが並列して進行しますが、1つでも転べば納期に影響が出るかもしれません。また、製作途中に設計に不備が見つかった場合、対処案の検討も即必要です。

そういった工程・技術的リスクを考えつつ、また、必要に応じて代替案を検討して作業を割り振り治す。製品を設計し、構造を隅々まで知っているからこそ、このようなチームの司令塔の役割も、設計が行うことがあるのです。

設計のお仕事 まとめ

設計の仕事

ここまでで紹介したように、設計の仕事は「設計」のみにあらず。製品を造り方まで考えて設計し、製造部門や外注先と適切に連携していく。

物理から現場まで、様々な知識がある人ほど、優秀な設計者になることができます。設計者は、勉強も人との交渉も、あらゆることが自分の経験値を上げることになるような仕事です。

なお、給与についても、仕事の幅が広い分だけ高い傾向にあります。社内昇進も期待される部署です。仕事にやりがいを求め、高収入を得たい方は、設計部門配属の採用を目指すといいでしょう。

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製造

受注品の設計が決まると、その情報は製造部隊に降りてきます。製造部隊は、文字通り、製品を実際に製造していくことを担当する部門です。

製造部門でも、実際に作業員として現場で手を動かすのがメインの仕事なのか、作業の監督あるいは作業要領の検討を行うことがメインの仕事なのかで、業務内容もかなり変わってきますが、ここではまとめて紹介したいと思います。

製造ラインの検討

製造ラインの決定

一品物の製作の場合、まずは工場のどのスペースを、製作工程のうちどの過程に充てるか、場所の検討から入ります。もっとも、契約を決めるときには既に、工場が確保できるか決まっていないと後で大変なことになるので、契約を受注すると決めた時点で検討が始まっています。

工場は、会社の利益のために稼働率を上げて様々な製品を作ろうとするので、そのどこに自分たちの受注品をねじ込むのか検討が必要なのです。場合によっては、他の製品の工程を変えてもらうなどの社内調整・交渉も必要になります。

なお、非常に大型のものを造る場合や、過去にその会社で製作経験がないものを造るとき(核融合関連の機器もそうですが)には、工場自体を新しく建設する場合すらあります。

作業員の確保

作業チーム

工場の場所と同様に、作業員の確保も重要です。製品製作のプロジェクトが立ち上がると、新規にチームが結成されます。

プロジェクトのために使える人の人数は、契約金額に応じて変わります。なぜなら、人を動かすにも「人件費」「人工」というものがかかり、それは顧客と契約した金額内に収まるようにしなければ、会社が赤字になってしまうからです。

つまり、限られた人的リソースの中で、赤字にならないように、ものづくりを進めていかなければなりません。

作業要領所の作成

作業要領書に従って作業する

ものづくりの作業は、作業員が現場で勝手に作り方を判断し動いてなされるわけではありません。作業員にはやってほしいことを書いた作業要領書が配られ、それに従った作業を実施します。

作業要領書に基づく製作作業でなければ、その製品の製作途中に何か問題が起きた時に、何が原因かを特定することが難しくなるためです。

そして、その作業要領書は、製造部門の方が作成することになります。従って、作業をイメージする想像力と、どの工具・マシンを使用するかなど現場の幅広い知識が必要になります。特に重量物の場合、材料をクレーンでどのように回転させるか、あるいはそれを支える治具をどうするか、その際に危険な状態にならないかなど、かなりの想像力が必要です。

また、現場の人に読んでもらうに当たって、読みやすい作業要領書とすることも必要です。特に、現場の方々は大学卒ではない可能性もあり、まったく物理化学に専門知識のない方もおられます。そういった方でも読解できる文章を作る「文章力」も必要です。

安全衛生管理・法令遵守

上記画像引用元: 資料DL_「労働安全衛生法」の要点を わかりやすく解説 (mediment.jp)

参考:労働安全衛生法とは|(一社) 安全衛生マネジメント協会 (aemk.or.jp)

現場を任された製造部隊がもう1つ気を付けなければならないのは、現場の安全衛生管理や法令の遵守です。

工場の中には、危険な作業機器が多数存在します。クレーンや切削機など、人の命あるいは四肢を簡単に奪えてしまう機器もあります。また、もし工場から死者が出てしまった場合は、工場の操業停止などを行政から言い渡される場合もあります。

製作を行うに当たっては、作業者を守り、そして、作業とは関係のない人たちを事故に巻き込まないようにしなければいけません。そのため、工場の安全衛生管理管理と法令遵守が重要であり、製造部門の方々はそれらに対する知識も必要になります。

副業支援の先生

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品質保証

品質保証

品質保証は、学生の方々には聞きなれない仕事かもしれません。しかしながら、品質保証部門(品証と略されることもある)は大手企業の場合はどの会社にも存在します。

品質保証部門の仕事は、製品の最終チェックです。設計・製造部門を通して製作された製品が、本当に顧客からの仕様を満たしているのかを確認します。

仕様というとあまりピンとこないかもしれませんが、例えば分かりやすいものだと、製品の寸法が製作公差範囲に収まっているかなど。「ここの長さは、5 mm ± 0.5 mmの範囲として欲しい」という顧客仕様があった場合は、本当にその部分の長さがこの範囲に入っているかどうかをノギスなどで測り、品証部門のジャッジの結果を出すのです。他にも、電気出力や絶縁性能・極端な温度環境での性能保証など、顧客の要求している確認項目について、品証部門が調べます。

品質保証部門は、会社の中の「裁判所」

品質保証部門の人

少しインパクトのある見出しの書き方をしましたが、品質保証部門は設計や製造部門と密な関係にはなく、独立していることが普通です。というのは、品質保証部門が、「設計や製造部門がかわいそうだから、ここの判定はOKにしてあげよう」などというねじ曲がった判断をすると、実際には顧客仕様を満足していない製品が出来上がってしまうためです。

このようなことが起こると、顧客との契約違反になるだけでなく、「この会社は信用できない」というウワサが広まり、社会的信用を失うことになります。また、最近テレビでも「〇〇メーカーで不正発覚」などというニュースを見かけますが、このようにさらに大きな問題に発展しかねません。

そのため、品質保証部門は、会社の中でも独断で正当な判断を下す、「裁判所」のような部門なのです。

品質保証部門に求められる知識

品質保証部門は検査の知識が必要

このような仕事をする品質保証部門ですが、製品の最終チェックを行うために、幅広い計測・測定・検査の知識が必要になるのです。

世の中には様々な計測や検査用の装置が存在します。時代の変化に伴い、そういった装置もハイテク化してきました。ノギスはデジタル式が普及し、超音波等で非破壊検査ができるようになり、さらにはレーザーを使った空間測定も高精度に行えるようになってきました。

様々な選択肢がある中で、どの装置や器具を使って測定・判定するのが工程・人工・コスト的に良いのかを判断して、作業方法を決定するのです。

検査員としての資格保有も重要

品質保証部門の方は、自らが検査の資格を持つことが必要な場合もあります。例えば超音波による非破壊検査の場合、超音波を発生・受信する装置で製品内にキズがないかを調べるのですが、検査員レベル1~3の資格があります。検査員レベル3になると、かなり難関資格ではあると聞いたことがありますが、どんな製品の検査でも担当できるような上級資格となっています。

他にも、溶接部の目視検査など、社内資格あるいは公的資格を取得することで、様々な検査の検査員になることができます。従い、品質保証部門の方にとって、様々な検査の資格を取得することは、自らの仕事の幅を広げるきっかけになります。

使用する測定機器の校正周期管理も重要

測定器具・機器は、品質保証部門として顧客仕様を製品が満足するかどうかを判断するために使用するものは、どんなものでも「校正」が必要です。これは、その測定器具・機器の「メンテナンス」とも言えます。

例えばノギス1本であっても、現場で使用している間に削れたり、曲げたりするようなことがあれば、正しい測定値を示さなくなります。「校正」とは、そういったことが起きていないかを確かめるために、専門機関に測定器具・機器を預けて確認してもらう行為です。

会社で定められた周期に従って、測定器具・機器を忘れずに校正に出すことも、品証部門の大切な業務の1つです。

メーカーの職種別業務 終わりに

ここまでで紹介した一品物製品の製作手順のとおり、大手メーカーではまず「営業」が顧客の欲しい製品情報を入手し、「設計」が製品の構造と大まかな製作手順を決め、「製造」部門が詳細な作業要領と実際の製作を担当し、「品質保証」部門が製品の最終検査を行います。これに合格したものが、顧客に引き渡されるのです。

こういった製作(ものづくり)の流れは、実は筆者も実際に社会人として働くまではよく知らないことでした。学生の方も、まだあまりピンとこないかもしれませんが、知っておくと就職活動の特に面接質問対応でライバルに差を付けられると思いますよ。

◆メーカーの職種別業務 まとめ◆

大手メーカーでの、一品物製品の製作手順は次のとおり。

  1. 「営業」が顧客の欲しい製品情報を入手。契約の窓口。
  2. 「設計」部門が製品の構造と大まかな製作手順を決める。技術窓口や外注・プロジェクト全体の管理も。
  3. 「製造」部門が詳細な作業要領と実際の製作を担当。
  4. 「品質保証」部門が、製品が顧客仕様を満足するか最終検査。

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